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星空の下で

今年も残り少なくなりました。

クリスマスを迎え思い出されるのは、
学生時代に塾(学生寮)の聖歌隊として、星空の下、母校玉川学園で歌ってまわったことです

最初は学長の家で、「もろびとこぞりて」を歌いますと、学長がランプを手に、「メリークリスマス!」と声をかけて下さいます。
次に牧師さんの家、先生がたの家と順番にまわります。
ご父兄の家では、外にテーブルを出して待っていてくれて、美味しい紅茶やクッキーをご馳走になりました。

美しい歌声が星空の下、広大なキャンパスや森、周囲の住宅地にまで響きわたり、まるで物語の世界のように感じました。
美しい思い出として、私の人生の財産になっています。

玉川学園では毎年12月、上野の文化会館でベートーベンの[第九]と「ハレルヤ」の演奏を行ない、私もを歌っていましたが、
指揮者は、歴史にも残る、近衛秀麿氏でした。

最近のNHKのテレビで、近衛氏が、ヨーロッパ、アメリカも含め、世界の音楽界にとって、そして指揮者として、大変優れた特別な方であったということ、そして戦争中に、多くのユダヤ人の命を救ったということを知りました。

その頃の私は、どのような方なのかということも、全く知らずに、ただ歌っていましたが、今になって思うと、本当に素晴らしい、めったにない機会に恵まれていたのです。

近衛氏の、自由な精神を貫く生き方を改めて知り、その凄まじい生き方に感動を覚えるとともに、学生時代に出会えた奇跡に、深い感謝の心が湧いてきました。



プロフィール

野村奈央

Author:野村奈央
1945年群馬県生まれ。玉川大学卒業後、野口整体の創始者、野口晴哉氏と出会い、最悪の健康状態から回復。以来、整体を研究、実践している。「整体ライフスクール」主宰、指導を続けている。現在は赤城山山麓に暮らし、無農薬の畑作りや深水法による稲作、ブナの植林など通じ環境問題にも取り組む。

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