花の香りと一体の世界

10月はじめの夕方、
「外でとても良い香りがする」と昇平先生の声が玄関で聞こえました。
「もうスペインの花が咲いたの！」と急いで出てみると、
そこは夢のような香りの世界です。
夜の貴婦人（夜香木）が咲いていました。
その晩は嬉しくて、何度も外に出ては香りを楽しみました。

バルセロナで守（モリ）から20年以上前にいただいて育った思い出の花は、毎年の楽しみです。
今年はちょうど例年マヨルカ島に行く日程に花が咲き始めました。

マヨルカのカルロスのエコファームホテルの庭では、ジャスミンとピンクの花がこの時期満開で、それはもう体中を包み込むような香りです。情景がありありと思いだされます。
植物の力は、地球中ぶっつづき、宇宙とつながっていると感じます。

今年は6月にも、ローザのフィンカで毎年咲いている花が、なぜか赤城に咲いたのには驚きました。
香りは、私たちの脳の深い3層部分に関係しているようです。
愉しく平和で調和の世界のハーモニーが、どの人の中にも内在してつながって、バラバラではない一体の世界です。

9月の赤城では、キンモクセイの広がる香りが畑でも庭でも私たちの心を楽しませてくれました。昨年少し木が弱っていたので、チェルノブイリ連帯基金のYさんに炭を入れてもらい、今年は元気に蘇りました。
森林の会からの長年の炭の活動が続いていくことはとても嬉しいことです。
願いや祈り、気の世界は消えません。現代人はこの原点に戻ることが一番大切だと思います。