fc2ブログ

手紙の文化を次の世代へ

毎年暮れには手紙や資料をまとめていますが、今年はこの12年間ほどの整理をしました。
振り返ってみると10年の年月は大きいです。参加の皆さんの成長があらためて感じられます。

SNSやメールの普及で手紙を書く人が少なくなっています。

私の母校、玉川学園の学長、小原先生はよく「筆まめであれ」とおっしゃっていました。
また母も生徒や知人、友人によく手紙を出していましたので、私も若いうちから手紙を書く習慣が身につき、今では良い影響を受けて育ったと感謝しています。

最近の子供たちは、字や手紙を書くことが少なくなって、中学生でも小学1、2年生のような字で書いていたのに驚いたことがあります。
本も読まない、字は書かない若者は、思考力が低下して考える力が育たないといわれています。このままでは益々大変な国になってしまうのではないでしょうか。

昨今の手紙と郵便事情のことをセミナーの人達に話しましたら、Nさんが東京新聞、Mさんが地元の上毛新聞に投稿した文章が掲載されました。すぐに発信した二人の行動を嬉しく思いました。

伝えてゆくことは素晴らしい力です。
ここにお二人の記事を紹介します。

Mさん
手紙を良く書く知人から「最近、郵便物が遅れて、届くべき時に届いていない」と聞きました。人員不足や働き方の変化で土曜の配達がなくなったのも原因ではないでしょうか。今は、メールやSNSでのやりとりがほとんど。届くべき時に届かなければ、手紙でやりとりする人がいなくなってしまいます。
小2の娘の教科書に「お手紙」という有名なカエルのお話があります。一度も手紙をもらった事がないカエルがポストの前で手紙を待ち続け、最後に友達から素敵な手紙をもらう物語で、温かな気持ちになれます。
家のポストに手紙を見つけると嬉しい気持ちになり、自筆で書かれた手紙からは心が伝わります。一通の手紙で人生が変わる事もあるかもしれません。そうした素晴らしい文化が消えてしまうのは、大きな損失でしょう。人と人とのつながりが持ちづらい今こそ、「手紙」の良さを広げる好機ともいえます。
私も4人の子どもたちや周りの人たちと手紙の意義について話していこうと思います。
人々の手紙離れが進んでしまわないよう、配達が遅延なくスムーズに進められるために郵便システムの見直しが必要ではないかと思います。


Nさん
普通郵便の土曜配達がなくなり、届くのが遅くなりました。メールやSNSなどですぐにメッセージを送れる便利な時代だからこそ、手紙やはがきを送り合う価値を改めてかみしめています。
 友人からの手紙を楽しみに郵便受けを開けていた時代を懐かしく思い、私自身も手書きをする機会が減っている中、相手を思って切手や紙を選び、一文字一文字書くのは貴重な時間になっています。
 振り返れば、いただいた手紙やはがきに励まされたり、心が温かくなったりしたことが多々あります。救われたと言っても、過言ではありません。
 働き方改革や配達員不足など事情はあるでしょうが、手紙やはがき文化を見直し、速達でなくとも一、二日で届く郵便環境を望んでいます。


結大くんのお母さんYさんは整体出産をし、子供に愉気して大切に育てています。
きれいな字でこんな嬉しいハガキが届きました。

Inked結大くんの手紙 2








スポンサーサイト



プロフィール

野村奈央

Author:野村奈央
1945年群馬県生まれ。玉川大学卒業後、野口整体の創始者、野口晴哉氏と出会い、最悪の健康状態から回復。以来、整体を研究、実践している。「整体ライフスクール」主宰、指導を続けている。現在は赤城山山麓に暮らし、無農薬の畑作りや深水法による稲作、ブナの植林など通じ環境問題にも取り組む。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
フリーエリア