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森林を守る活動のつながり

「森林の会」の代表、宮下正次さんが、11月にお亡くなりになりました。
最期の時まで森と自然を守ることに、全力で取り組み、命をがけで日本中、世界中を駆け巡り伝え続けることで、多くの人々に影響を与え、様々な活動を展開してきました。
私たちの畑でも、毎年炭焼き教室をして、植林も共に行ってきました。
森林が健康でなければ人類は生きられないのです。
2007年出版の私の著書、「女性のためじぶんで治る整体法」(野村奈央)ソニーマガジンズ の中に、森林の会との植林について書いたものがあります。
ここにご紹介させていただきます。
ブナ一本の保水量は10トン
ふと赤城山の木々や畑を見ると、緑が濃くみずみずしく、とても喜んでいるように感じます。梅雨の雨が、やがて、私たちの命の元である水になってくれるのです。素晴らしいことだと思います。
私たちはこの数年、「森林の会」(やまのかい)の皆さんととともに、ブナの植林を続けています。日本大学農学部の学生さんたちが、キャンプをしながらブナの種を拾い、6~7年かけて育てた苗木を植えるのです。
そのブナが大きな木に生長すると、一本木の保水量が10トンにもあるといわれています。このブナの植林は、未来への光や希望につながっています。
今、赤城山は酸性雨によって、松は茶色に枯れ、そのほかの森の木々も驚くほど弱っています。こんな森では、私たちの未来の水はどうなってしまうのでしょうか。その対策として、「森林の会」の方たちと一緒に、やはりこの数年、森に炭をまいています。すると、90パーセント近く枯れていた松が、新芽を出し始めたのです。不毛の地と言われた、栃木県の元足尾銅山近辺でも、炭をまくことによって緑がよみがえってきています。
ブナを植林し、炭をまき続ける市民の願いが、やがて日本、世界に広がっていったら、どれほど多くの森が戻ってくることでしょう。
未来に希望が持てるように、いのちの流れに沿って、「森林を守る運動」がもっと広がっていったらと切に願っています。
(以上、上記書籍より抜粋)
死によって、私たちは全生ということを学びます。
輝いて生ききることを残して下さった方々は、今も生きているのです。
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コメント
木を植えた人
奈央さんのブログを開く前、「木を植えた人」 ジャン・ジオノ著 原みちこ訳を読んだ所でした。エゴイズムでなく何の見返りも求めずただ木を植えた人のお話です。体の声を聞き、森の声を聞いて自然に沿った生き方をやり続ける事の大切さを宮下さんも木を植えた男も実践から教えて下さった人ですね。本の中に宮下さんがいました。新年を前に奈央さんのブログを読んで来年へのイメージが膨らみました。
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