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未来に続く里山の風景
新年、明けましておめでとうございます。
先日NHKの番組を観ました。
「こころの時代~小さな命大いなるいのち~写真家 今森光彦」
今森さんは写真家です。
27年前に日本の美しい里山の写真集を出版されています。
棚田や色鮮やかな菜の花畑、道端の野仏、美しい森の風景がありました。
しかしその後、写真集の中の多くの里山の風景は、次々とブルドーザーで壊され、今では7割ほどが消えてしまったそうです。
今森さんは、そのことに衝撃を受け、自ら滋賀県の田舎に住み、荒れた3ヘクタールの土地を手に入れ、仲間たちや企業に協力してもらい時間をかけ整備していきました。
植林して動物や昆虫もやってくる自然を回復してゆきます。
土地が自然の環境になると、他の営みも元に戻ってくるのです。
今森さんは自然の環境を守っていく農家のことを「環境農家」と呼んでいましたが、まさにピッタリの言葉だと思いました。
私たちも35年ほど前から、牧草とシノ林の、カチカチの固い荒れた土地からはじめましたが、今では畑はフカフカの柔らかい土になり、蝶々が舞い、たくさんの小鳥や動物がやってきます。
一方、山では樹齢80年以上の太い幹のりっぱな山桜やさまざまな木々が、あっという間に伐採されたり、森が急激な勢いで失われていっている状況があります。
経済と目先のことで、取りかえしのつかないことが行われているのです。
赤城山は日本でも有数のすそ野の広い美しい山です。
森や水、空気、大地は人間にとって、またすべての生き物にとっての命の源です。
この国の未来は、野村昇平先生の提唱する「国際環境平和国家」を目指す方向以外にはないと、改めて強く感じた新年でした。
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